マンションと戸建は、外観の違いだけでなく、生活スタイルそのものの違いがあります。マンションは、区分所有住宅といって、住戸の室内は各居住者のものですが、エントランスや廊下などの共用部分、建物の構造を支える柱や壁は住人全員の共有財産で、共通のルールである管理規約を守る共同生活の一面があります。管理規約では、ペットの飼育や楽器の演奏といった、近隣住人に影響するライフスタイルについても定めるため、戸建住宅に比べるとライフスタイルに成約があると考える人もいます。でも、戸建の場合は、法律に反していない限り隣家のライフスタイルに介入することは難しいですが、マンションの場合は、共通の価値観を持った人同士が一つのコミュニティになることで、快適な生活につながります。
また、修繕積立金や管理費を住人全員で分担することで、戸建住宅で、費用を一人で負担するのは難しい、警備員の常駐など、充実した管理サービスを低コストで受けることができます。住まい選びは、外観だけでなく、そこに住んで、コミュニティの一員となる自分を想像するのが、後悔しないためのポイントです。また、立地や設備が似た住まいを選ぶ住人は、年齢層や家族構成も似ている、同じライフサイクルの人が集まる傾向があるので、良き隣人、いいお友達に恵まれるチャンスでもあります。マンションを選ぶときは、立地や広さなどのハード面だけでなく、管理規約や管理内容など、ソフト面にも注目すると効果的です。